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マッサージピールについて 

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

ここでは、マッサージピールの効果・成分・副作用などについて詳しく解説いたします。

マッサージピールとは?

イタリアのRossana Castellana医師により開発されたケミカルピーリングの一種です。

PRX-T33という専用の薬剤をマッサージしながら浸透させます。

ケミカルピーリングの詳細>>

効果について

期待できる効果は?

  • 毛穴
  • ニキビ・ニキビ跡
  • 肌のハリ
  • 小ジワ
  • 妊娠線
  • シミ・くすみ・そばかす

効果が出る時期は?

早ければ当日から効果を感じられますが、多くの場合は、施術後数日間で効果を感じることができます。

効果の持続期間は?

施術後数か月にわたり真皮でコラーゲンが生成されると言われています。

治療のメカニズムは?

従来のケミカルピーリングは表皮を剥離させる(フロスティング)ことで、皮膚のターンオーバーを高めます。
しかし、肌への刺激が強いことがデメリットでした。

一般的なケミカルピーリングの副作用>>

しかし、マッサージピールは表皮を剥離させることなく、皮膚のコラーゲンの生成を促します。
その結果、肌にハリをもたらすことができます。

マッサージピールで使用する薬剤について

ここでは、マッサージピールで使われるPRX-T33について詳しく解説いたします。

成分は?

マッサージピールで使われるPRX-T33の主成分は、以下の3つです。

  • 高濃度TCA(トリクロロ酢酸)
  • 低濃度過酸化水素
  • コウジ酸

TCA(トリクロロ酢酸)によるピーリングとの違いは?

TCA(トリクロロ酢酸)は、古くからあるケミカルピーリングで用いられる薬剤です。

従来のケミカルピーリングは、「表皮」の古い角質を剥離し、皮膚のターンオーバーを促すという方法でした。

しかし、剥離により赤みや痛みなどの副作用が問題となっていました。
また、日本人では色素沈着が起こりやすいという肌質の特徴があります。

マッサージピールは「高濃度TCA+低濃度過酸化水素」により、表皮ではなく真皮層にも働きかけます。
真皮層には、コラーゲンがあり、これの生成を活性化します。

TCA(トリクロロ酢酸)について

マッサージピールで用いられるPRX-T33には、TCA(トリクロロ酢酸)が33%含まれます。

TCA(トリクロロ酢酸)は、コラーゲンの生成を促します。
剥離作用や皮膚のターンオーバー促進作用が強く、皮膚のできものやニキビ跡の治療などに古くから使用されています。

過酸化水素について

「低濃度過酸化水素」は、マッサージピールにおいて、皮膚を保護する目的があります。
これにより、肌を刺激を最小限にできます。

また、コラーゲンを増やしたり、血行を促進したりする効果があります。

過酸化水素水のpHは?

ちなみに、過酸化水素水は非常に弱い酸性であり,濃度によってpHが変化します。
例えば、オキシドール(3%)では、約pH6.5とほぼ中性に近いです。

コウジ酸について

コウジ酸は美白剤の一つです。
シミ・色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑える働きがあります。