目次
眉間のシワができるメカニズム
皺眉筋(すうびきん)の動きでシワができる
眉間の両側には、眉毛の上縁に沿って皺眉筋(すうびきん)と呼ばれる筋肉があります。
この筋肉の収縮により眉間にシワが生じます。
皮膚が薄くなるとできやすくなる
紫外線や加齢によりコラーゲンが減少し、ハリが低下します。
皮膚が薄くなると、簡単にシワが寄るようになります。
また、何度も動かしているうちにシワが癖になってしまいます。
こちらに対して、簡単にできる対策としては、眉間にも日焼け止めを塗ることやサングラスなどです。
眉間のシワが寄りやすくなるのはどんな時?
光がまぶしい時に眉間にシワを寄せることで光を遮る効果があります。
また、考え事、不安・ストレスなどにより皺眉筋が収縮します。
この時の表情ははthinker’s brow(思索家の額)とも呼ばれます。
その他、眼瞼下垂(まぶたが下がった状態)がある場合、それにより目の周りの筋肉が反射的に収縮しますが、それに伴い眉間にシワが寄ることもあります。
眉間のシワを寄せる癖は交感神経を刺激する
常にシワを寄せる癖があると、ストレスや不安がなくても、気づいたらシワが寄っていることもあります。
皺眉筋の常に強く収縮し続けていると、ガチガチに固まることもあります。(強直性痙攣)
これは反射的に交感神経を刺激することもあり、肩凝り、頭痛、気分障害、睡眠障害、冷え症、顎関節症などを引き起こすこともあります。
こちらに対して、眉間のシワを引き離すように、眉毛に指を当ててストレッチを行うという簡易的な対策もあります。
鼻根部(びこんぶ)は部位として、眉間とは別になる
鼻根部(鼻の根元)に鼻根筋という筋肉があります。
しかめっ面をすると収縮し、眉毛の内側は下に引っ張られます。
眉間のシワ治療について
眉間のシワ治療には、おもに以下の3つがあります。
ボトックス
筋肉を麻痺させる治療法です。
効果は、注射後2~3日に現れ、2~3週間で最大となります。
効果の持続期間は3~4か月で、6カ月以内に効果は消失します。
ボトックスは繰り返して行っても特に害はありませんが、まれに抗体ができるため効果が弱くなっていくことがあります。
グロースファクター
皮膚のコラーゲンを増やすことで、力を入れていない状態および力を入れた状態の両方で、眉間のシワの改善が期待できます。
ただし、グロースファクターは、ボトックスのように筋肉の動きを抑えるものではないので、動きに制限はありません。
また、ボトックスと比較して、即効性はあまりありません。
しかし効果は何年も持続します。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、ジェル状のものをシワの下に注入して、シワを持ちあがるという方法です。
筋肉には作用しないので眉間を動かすことはできます。
ヒアルロン酸には様々な製品があり、それぞれ硬さは異なります。
深いシワには固い製品を、浅いシワには軟らかい製品を使用します。
眉間のシワ治療にかかる長期的な費用の比較
長期的なコストパフォーマンスを考えると、繰り返しがほとんど不要なグロースファクターがお得です。
10年間の維持費の目安としては、ボトックス20~100万円、ヒアルロン酸50~100万円、グロースファクター15~20万円程度です。
ヒアルロン酸による眉間のシワ治療はお勧めしない
ヒアルロン酸を眉間に打つことは控えた方がよいかもしれません。
なぜなら、そこは失明のリスクが特に高いからです。
失明は、半固形であるヒアルロン酸が血管内に入り、網膜を栄養する血管を閉塞させると起こります。
以下の報告によると、注入治療による失明の約3割は眉間の注射により起こっています。
眉間と目は距離的に近く、血管もつながっているため、リスクが高くなっています。
詳細はこちらをご覧下さい。
眉間のシワ治療の比較
以下のように各治療法間でメリットとデメリットがあります。
グロースファクター | ボトックス | ヒアルロン酸 | |
繰り返し | 不要 | 必要 | 必要 |
皮膚のハリ改善 | あり | なし | なし |
筋肉の麻痺 | なし | あり | なし |
よろしければ診断ツールをご利用ください
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