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  • 顔のシワ・たるみ

マリオネットライン【要注意!やってはいけない治療とは?!】

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

マリオネットラインが気になりますか?

マリオネットラインは、口角から下に伸びるシワのことを言います。

マリオネットラインがあると、年齢を感じて憂鬱になりますよね。

マリオネットラインができる理由は、一番は皮膚の老化によるたるみが原因です。

マリオネットラインの治療法には、糸によるリフト治療やレーザーなどの照射治療がありますが、いずれも皮膚そのものを若返らせるには不十分と言えます。

また、ヒアルロン酸によるマリオネットライン治療は、繰り返しが必要な上、確率的には非常にまれとは言え、後で述べるような重大なリスクもあります。

実は、マリオネットラインは、お顔の一番下に位置するので、比較的治りづらい場所になります。

ここでは、マリオネットラインの原因と特徴、またお勧めの治療法を整理したいと思います。

ところで、マリオネットラインは、○○をやると悪化するのですが、こちらについても後ほど説明いたします。

こちらを読んでいただき、マリオネットラインの悩みから少しでも解放されるきっかけになれば幸いです。

このページの内容

  • マリオネットラインは、グロースファクターでシワ・たるみの程度に応じて皮膚のコラーゲンを増やすと、自然な感じに改善できる。
  • 皮下脂肪は、フェイスラインのたるみ・マリオネットラインが悪化するため、人為的に減らない方がよい。(ただし、皮下脂肪が多いとマリオネットラインは深くなる)
  • 口元はくすみが溜まりやすい場所なので、シミ・くすみ治療も併用した方がきれいに仕上がる。

 

マリオネットラインとは?

口角から下に伸びるシワです。

マリオネットとは、人形劇でよく使われる操り人形の一つです。

マリオネットラインの原因は?

主に以下の2つがあります。

  • 頬外側の皮膚のたるみ
  • 額・こめかみの皮膚のたるみ

特に頬の皮下脂肪やむくみが多い方は、重みにより口元に負荷がかかり、マリオネットラインができやすくなります。

マリオネットラインが急に目立つようになる原因とは?

以下の2つがあります。

①急に皮下脂肪が減った場合・・・極端なダイエット・激やせした場合や脂肪吸引・脂肪溶解注射・エラのボトックスで皮膚が余った場合に起こり得ます。

②皮下脂肪が増えた場合・・・体重が増えると、お顔の皮下脂肪が増えます。それにより口元の影が増えます。

マリオネットラインが実際よりも深く見えてしまう場合とは?

口元にシミ・くすみがある場合です。

次の方は、マリオネットラインは、実際はほとんどありませんが、口元にくすみがあるため、画像を暗くすると、口元のシワが深く見えます。

暗い場所では口元のマリオネットラインが深く見える

対策としては、シミ・くすみ治療以外に、特に飲食の後に唾液(炎症によるシミ・くすみの原因)を拭き取ることをお勧めいたします。

シミとシワの関係【暗い場所でのシミ・くすみの注意点】

 

マリオネットラインの種類・進行度について

マリオネットラインは、シワの深さにより、以下のように分類できると考えます。
シワの深さに応じた治療法を考える必要があります。


 

軽度:

全体的な浅いシワ・影が見られる状態。
口元のもたつきが見られる。
軽度の例:例1 例2 例3


中等度:

明瞭なシワが特徴。
シワはあるがまだ折れ癖にはなっていない状態。
中等度のマリオネットラインの例:例1 例2 例3

軽度+中等度のマリオネットライン
右側(向かって左)は軽度、左側は中等度

軽度+中等度のマリオネットライン
右側(向かって左)は軽度、左側は中等度


重度:

口周りに脂肪が多くたまっている状態。
シワの上に厚みがあり、皮膚がかぶさっている。
折れ癖周りの小ジワを伴うこともある。
重度のマリオネットラインの例:例1 例2 例3

重度のマリオネットライン
脂肪の厚み+小ジワがある重度のマリオネットラインの方の例

重度のマリオネットライン
脂肪の厚みがある重度のマリオネットラインの方の例

重度のマリオネットライン
脂肪の厚みがある重度のマリオネットラインの方の例(皮下脂肪が多いと、脂肪の重みや厚みによりマリオネットラインは深くなります)

マリオネットライン、小ジワあり
小ジワがある重度のマリオネットラインの方の例
このような方は、弾力が低下していることが多いです。

 

マリオネットライン治療の比較

マリオネットラインの治療法には以下があります。

  • ヒアルロン酸注入
  • 糸リフト(スレッドリフト)
  • レーザーなどの照射治療
  • グロースファクター注入
  • フェイスリフト(手術)

いずれも一長一短で、それぞれ治療の限界やリスクがありますので、じっくりと検討されることをお勧めいたします。

マリオネットラインの治療法のメリット・デメリット・腫れ具合で比較した時の全体像は、以下の通りです。

マリオネットラインの治療法、たるみ治療の全体像

当院では、上記の治療法がメニューにありますが、グロースファクターを受けられる方が最も多いです。
その理由としては、効果が維持される・仕上がりが自然・腫れにくいなどのメリットが多く、ネックになるような大きなデメリットが少ないからです。

それでは、次に、それぞれのメリットおよびデメリットの詳細について解説いたします。

ヒアルロン酸注入

ジェル状の注入物によりシワを持ち上げる治療法です。

マリオネットラインそのものに入れたり、コメカミや頬骨外側付近に入れて、たるみを改善することにより間接的にマリオネットラインに働きかける注入法方があります。

■メリット

  • 即効性がある・・・直後に結果が出ます。
  • 腫れがほとんどない。

■デメリット

  • 繰り返しが必要・・・半年~2年くらいで、吸収されてなくなってしまいます。
  • 失明のリスク・・・確率的には低いですが、注意すべきリスクです。
  • 内出血のリスクがある。

ヒアルロン酸のリスクの詳細>>

糸リフト・スレッドリフト

こちらは、糸により皮膚および皮下組織を持ち上げる治療法です。
皮膚自体の質は変化しません。

■メリット

  • 即効性がある・・・直後に結果が出ます。
  • 比較的目に見える効果が出やすい。

■デメリット

  • 後戻りがあるため、繰り返しが必要・・・数か月~数年くらいで効果がなくなってしまいます。
  • 内出血や引きつれ(違和感)などののリスク
  • 皮膚そのものの質は変化しないため、笑った時のシワは残る傾向にある。
  • 糸は異物であるため、感染が起こった場合、摘出手術が必要となる。

糸リフト・スレッドリフトの詳細>>

レーザー・高周波などの照射治療

レーザー・高周波などの照射治療は、おもに熱によりコラーゲンを生成する効果が期待されますが、実際は後述のグロースファクターに比べると、それほどコラーゲンが増えるわけではなく、それほど効果はありません。

また、HIFUのように筋膜などの深いところに作用する器械もありますが、皮膚の要因を改善しないと、マリオネットラインが残ったりします。

強すぎる照射治療は、以下のようなデメリットもあることから、STリファームのようなマイルドな治療がお勧めです。

■メリット

  • 腫れや内出血のリスクが少ない。
  • 熱による即時的効果がある。(ただし、熱は数週間~数か月で冷めるので、この効果は一時的なものです)

■デメリット

  • 実質的な効果がそれほどない。(変化に乏しい可能性)
  • 強すぎる照射治療は神経麻痺(しびれ)が起こる可能性がある。
  • 強すぎる照射治療は、脂肪組織を破壊してしまい、かえってたるみが悪化するリスクがある。

グロースファクター注入

グロースファクターは、皮膚のコラーゲンを増やし、肌のハリを出します。

頬外側に下がった皮膚は、元の位置に戻り、マリオネットラインは、上からの重みを押し返すことができるようになります。

■メリット

  • 効果が何年も持続・・・一度よくなった後は、繰り返しは基本的に不要です。
    その理由は、ご自身の皮膚で作られたコラーゲンは吸収されないからです。
  • 自然な仕上がり・・・笑ったりしても違和感はありません
  • 腫れがほとんどない。
  • 肌質が改善するため、笑った時もシワが出にくくなる。

■デメリット

  • 内出血のリスクがある。
  • 皮膚の弾力が低下している場合、変化に乏しいことがる。

口角の部位のグロースファクターの詳細>>

グロースファクターの施術の詳細>>

グロースファクターのリスクの詳細>>

症例写真 | 口角のグロースファクター【口元のたるみ・輪郭改善】

フェイスリフト(手術)

こちらは、皮膚を切って縫う手術による治療法です。

しっかりとした効果を出すためには、耳の前を切り、皮膚をはがして、縫い寄せます。
また、筋膜と呼ばれる、皮膚の下にあるしっかりした膜も寄せることがあります。

しかし、そのような方法では、腫れや内出血のリスクが高くなります。
そこで、当院では、グロースファクターによる治療後、皮膚のハリを出した状態で、最小限のフェイスリフト」を行うという方法を採っています。

ただし、こちらは最終手段であり、通常は口角のグロースファクターのみでマリオネットラインを対処可能なことが大半です。

■フェイスリフトによるマリオネットライン治療のメリット

  • 効果が長期持続する。
  • 効果がはっきりと出る。

■フェイスリフトによるマリオネットライン治療のデメリット

  • 腫れ・内出血のリスクがある。(上記の中で最もダウンタイムが長いです)
  • キズ跡が目立つリスク。(抜糸後しばらくは特に目立つ可能性が高いです)
  • 皮膚そのものの質は変化しないため、笑った時のシワは残る傾向にある。

口角のたるみ取り手術(ミニフェイスリフト)【口元のたるみ取り】

当院おすすめのマリオネットライン治療

当院では、マリオネットラインに対して「口角のグロースファクター」による治療を希望される方が多いです。

口角・マリオネットライン施術前
<施術前>
口角・マリオネットライン3ヶ月後
<3か月後>

口元のシワが改善され、若々しい印象になりました。

口角のグロースファクターはどのように作用する?

口角の部位のグロースファクターは、頬の外側を広く注射します。
さらに、マリオネットラインがある方は、シワの部分を強化し、上からの重みを支えられるようにします。

グロースファクターの「口角」の部位の説明>>

紫外線や加齢などの影響により皮膚の主成分であるコラーゲンが徐々に減っていきます。
頬の外側の皮膚は、支えを失って脂肪とともに外側に落ちていきます。
落ちた皮膚が元の位置に戻ることでたるみやシワが改善します。

口角のグロースファクターの原理の解説


ご自分の復元力で戻るので、糸で持ち上げるよりも仕上がりが自然です。
また、頬外側の皮膚にハリがでることで、口横の縦ジワも改善します

マリオネットラインでお勧めしない治療法:脂肪溶解注射・脂肪吸引

脂肪溶解注射などで皮下脂肪を取ってしまうと余計に皮膚のたるみが起こることがあります。
将来は必ず脂肪は減ってくるので、今脂肪を減らすと、将来こけてきてしまい、老けた印象になってしまうリスクがあります。

当院では皮膚のたるみをグロースファクターによりリフトアップさせることで解消し、脂肪溶解注射は結果的にお顔にはほとんど必要ないと考えております。
よく依頼があるのですが、口周りの脂肪溶解注射はあまりおすすめしません。
脂肪を減らしすぎた場合や、将来的に脂肪が減ってきた場合、皮膚が余ってしまい、かえって口元のたるみやマリオネットラインが増えることがあるためです。

【よくあるご質問】口周りの脂肪には脂肪溶解注射が効果的なのでしょうか?


なお、エラのボトックスによる小顔治療でもマリオネットラインが深くなることがあります。
その他、前述の高周波などによる照射治療でも同様のことが起こり得ます。
脂肪溶解注射や照射治療は不可逆的であるのに対して、ボトックスは半年程度で元に戻ります。

マリオネットラインに関するよくあるご質問

力を入れた時だけに出るマリオネットラインはグロースファクターで改善可能ですか?

グロースファクターの「口角・マリオネットライン」を行うと口角が上がりますか?

マリオネットラインの治療方法にはどのようなものがありますか?

口周りの縦ジワには何がお勧めでしょうか?

口角のグロースファクターで頬の脂肪を増やしたり、こけた感じを改善できますか

グロースファクターで笑った時の口横のシワは改善できますか?

グロースファクターの「頬」と「口角」の範囲はどのように違うのでしょうか?

マリオネットラインの治療効果を高める方法には何がありますか?

口角・マリオネットラインのグロースファクターを受ける上で知っておくべきことは?

 

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