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アルブチンの美白効果・副作用について|形成外科専門医が解説

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

 

美白効果のある成分として、ハイドロキノン、アルブチン、トラネキサム酸ルシノールビタミンCなどが知られています。

ハイドロキノンは美白効果が高いですが、特に皮膚科で処方されるものでは副作用が出ることも多く、場合によっては使い続けられない人もいます。

アルブチンはハイドロキノンに構造が似ていますが、安全性が高く、美白化粧品にも含まれています。

ここでは、アルブチンの美白効果、副作用などについて、わかりやすく解説いたします。

アルブチンとは?

アルブチンは、生薬であるウワウルシの中に57.5%含まれる成分で、ハイドロキノンにブドウ糖が結合したものです。

ハイドロキノンは美白効果の高い成分として知られていますが、アルブチンもメラニン色素が作られるのを防ぐ働きがあるため、美白成分として化粧品にも配合されています。

α‐アルブチンはβ‐アルブチンの10倍以上の美白効果がある

アルブチンには、合成したものであるαアルブチンと天然のものであるβアルブチンがあり、多くの化粧品に配合されているアルブチンは天然のβアルブチンです。

ただし、αアルブチンは、βアルブチンの10倍以上の美白効果があり、安定性があるので2002年ごろより市販の化粧品にも使われるようになってきています。

アルブチンが肌を白くするメカニズム

私たちの皮膚が紫外線を浴びると、下の図のような過程でシミの原因となるメラニン色素が作られます。

アルブチンは、メラニン色素の合成に関わっているチロシナーゼやTRP-1とよばれる酵素の働きを阻害するので、メラニン色素が作られるのを防ぎ、美白効果を期待できます。

アルブチンは、他にも抗酸化作用や抗炎症作用があるといわれています。

つまり、日焼けによる皮膚のダメージを緩和する効果が期待できます。

アルブチンの美白効果

アルブチンは、ハイドロキノンに比べると美白効果は劣ります。

しかし、7%のアルブチン製剤を3か月間塗布した臨床試験で、有効率が肝斑で50%、老人性色素斑で81%、炎症後色素沈着で77%だったという報告があります。

この報告からわかるように、アルブチンでも一定の美白効果は期待できます。

アルブチンの副作用

アルブチンは、ハイドロキノンに構造が似ていますが、ハイドロキノンよりも酸化しにいという特徴があります。
そのため、アルブチンは、ハイドロキノンに比べて、皮膚の刺激症状が出にくいです。

しかし、アルブチン使用例で、接触性皮膚炎を起こしたという報告もあります。

もしアルブチンを使い始めた後に、皮膚や体調に異常を感じたら、すぐに使用を中止することをお勧めいたします。

まとめ

アルブチンは、ハイドロキノンに似た構造をもつ美白成分です。

ハイドロキノンに比べると美白効果は劣るものの、肝斑や老人性色素斑、炎症後色素沈着などのシミ・くすみに対し一定の効果を期待できます。

安全性が高く、副作用の確率は低いといわれていますが、接触性皮膚炎の報告もあるため、使用後に異常を感じたらすぐに医師に相談しましょう。

参考文献

Environ Dermatol 9: 146-148, 2002.

Chem Pharm Bull 51: 798, 2003.

臨皮 68(7): 484-488, 2014.

SKIN SURGERY   8(2): 2-7, 1999.