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肌の再生医療|自家培養線維芽細胞療法

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

自家培養線維芽細胞療法は、くぼみ・シワなどの治療法で、再生医療の一種です。

線維芽細胞はコラーゲンとエラスチンという皮膚を構成するタンパク質を生成します。
これらは、肌の弾力と構造を維持する働きがあります。

また、年齢とともにその生産は減っていきます。

自家培養線維芽細胞では、皮膚の一部(耳介後部)や口腔粘膜を採取し、培養した後に注入します。

※こちらの治療は当院では行っておりません。

適応

シワ、肌質改善、くぼみ、ニキビ跡になります。

適応外

悪性腫瘍、糖尿病、血液疾患(血液凝固異常、貧血など)、感染症、妊娠(疑いを含む)など

利点とメリット

自家培養線維芽細胞を用いた顔のシワや皮膚のくぼみの治療の主な利点とメリットは以下の通りになります。

自然な結果

この治療法では、ご自身の細胞を使用し、ご自身の皮膚で作られたコラーゲンにより皮膚の改善が得られます。

そのため、結果は自然な印象になります。

拒絶反応やアレルギー反応のリスクが低い

自家細胞を使用するため、アレルギーのリスクは低いです。

持続性

半永久的な持続性はないものの、ヒアルロン酸などの注入治療よりも長持ちすることが期待されます。

非侵襲性

この治療は体への負担が比較的少ないです。

 

リスク・副作用

自家培養線維芽細胞注入法は、その自然性と効果性により美容分野で増加している手法ですが、潜在的なリスクや副作用も存在します。

感染症のリスク

線維芽細胞の採取と培養過程で衛生環境が十分でない場合、感染症のリスクが存在します。

これは、培養の過程で微生物が細胞に混入する可能性があるからです。

クリニックは細菌や他の病原体から患者を保護するために、最高水準の衛生管理を維持しなければなりません。

注射前に、エンドトキシン検査、マイコプラズマ検出、グラム染色などを行います。

注入後の反応

注入部位での一時的な赤み、腫れ、痛み、あざ、または感染が起こる可能性があります。

これらは通常、数日から1週間以内に解消します。

不均一な結果: 線維芽細胞の注入は技術的な手技を必要とし、注入された細胞が均一に分布しない場合、結果が不均一になる可能性があります。

期待される結果の達成

この治療は時間とともに効果が現れるため、即時の結果を期待することは困難です。

また、個々の個人差があり、期待した結果が得られない場合もあります。

長期的な安全性と効果

自家培養線維芽細胞注入法は比較的新しい治療法であり、超長期的な安全性と効果についてはまだ完全には分かっていない部分もあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富で信頼性のある専門家による治療を受け、治療前後の指示を厳守することが重要です。

また、治療に進む前に、潜在的なリスクと副作用について専門家と十分に話し合うことが重要です。

 

治療の手順

治療の流れは以下のようになります。

カウンセリング・説明

最初に、カウンセリングを行います。

治療内容、効果、合併症を説明します。

また、感染症などの検査を行います。

組織採取・培養

次に、耳の後ろの皮膚や口腔粘膜を局所麻酔下で採取します。

切除組織を加工・遠心分離後に線維芽細胞を抽出します。

その後、培養・増殖させます。

培養期間は数週間かかります。

注入

洗顔・消毒後、線維芽細胞をシワや皮膚のくぼみのある部位に注入します。

細い針を使用し、必要に応じて局所麻酔を使用します。

注入直後はわずかな腫れがあり、数日で吸収されることが多いです。

結果の評価

注入後、半年程度お待ちいただく必要があります。

1年後くらいがピークでその後は、周囲の皮膚と同様に徐々に老化していくと言われています。

 

参考文献

Bull Exp Biol Med. 2000 Aug;130(8):786-9.

Dermatol Surg. 2013 Aug;39(8):1226-36.

Aesthetic Plast Surg. 2018 Jun;42(3):815-824.

J Cosmet Laser Ther. 2021 Aug;23(5-6):122-129.

Cell Transplant. 2008;17(7):775-83.

治療 Vol.94. No.3(2012.3)

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