鼻根部のグロースファクターとは、鼻の付け根に生じる横ジワ(バニーライン)の原因となる皮膚の折れ癖やコラーゲン減少に対し、グロースファクターという注射治療によりシワの改善を図る治療です。
適応は、表情の繰り返しによる比較的浅いシワや初期の固定化したシワが主因のケースに限られます。
一方で、筋肉の過剰収縮が主因の動かした時のシワやあまりにも深く刻まれたシワには単独では十分な改善が得られない場合があります。
また、過剰投与による凹凸や不均一な変化のリスクがあるため、シワの原因が「皮膚・筋肉・構造(額のたるんが皮膚の圧力など)」のどれかを見極めることが重要です。
したがって、原因を3要素(皮膚・筋肉・構造)に分類し適応を判断する診断が最も重要です。
今、あなたは、鼻の付け根に細かいシワが出てきて、「表情を作るたびに目立つ」「ボトックスを打っても完全には消えない」と感じていませんか。
あるいは、ボトックスを打ち続けるのが嫌だと思っていませんか。
実は、この部位のシワは原因が一つではなく、皮膚の変化だけでなく筋肉や構造が関与しているため、治療の選択を誤ると変化が乏しくなることがあります。
なぜなら、バニーラインは「皮膚由来・筋肉由来・構造型」の3タイプに分かれ、それぞれ適した治療が異なるためです(複合パターンもあり)。
ここでは、鼻根部のシワを原因別に分類し、グロースファクターが有効なケースと他治療を選択すべきケースを具体的に整理します。
読み終えていただければ、ご自身のシワのタイプと適切な治療選択の基準が理解でき、無駄な施術選択を避ける判断ができるようになります。
鼻根部のグロースファクターの注射範囲
注射範囲
以下の箇所が注射範囲になります。
眼窩内は範囲外
鼻根部の注射範囲は、目に近い部分もできる限り注射しますが、土台に骨があるところまでになります。
つまり、眼窩内(上記の黄色の線の外側)は範囲外となります。
鼻根部のグロースファクターの注意点
真顔ではっきりとした溝・シワがない場合は、予防がメインになる
真顔ではっきりとした溝・シワが生じている方は少ないと思います。
その場合、鼻根部のグロースファクターの施術自体は可能ですが、治療後も変化に乏しい可能性があることをご了承ください。
ただし、グロースファクターにより動かした時のシワが減る効果や今後深くならないための予防効果は期待できます。
折れ癖は残りやすい
折れ癖になったシワについては残る可能性が高いと考えます。
「折れ癖」は、コラーゲン線維が壊れてなくなってしまった状態です。
毛穴がつぶれてできた小ジワは残りやすい
毛穴がつぶれてできた小ジワも、残る可能性が高いです。
強く動かした時のシワは残りやすい
強く動かした時のシワは折れ癖になっていることが多いです。
そのため、動かした時の鼻根部のシワは、完全にゼロにはならず、ある程度は残ることをご了承ください。(鼻根部の動きが多い方はあまりお勧めいたしません。)
特に、鼻根部の筋肉は、力が強いため、強く動かすと、治療後においてもどうしてもシワができてしまいます。
額の皮膚のたるみが原因でできる鼻根部のシワは治りづらい
額の皮膚が伸びて鼻根部のシワができることがあります。
真顔の状態で額を上に引き上げて鼻根部のシワが緩和されるようなら、額の皮膚のたるみが原因です。
この場合、鼻根部のグロースファクターは効きづらくなります。
鼻根部のグロースファクターの料金
料金は以下の通りです。
グロースファクター以外の鼻根部のシワの治療法
ボトックス
グロースファクター以外の治療法としましては、ボトックスがあります。
しかし、こちらは効果が半年ほどで切れるので、繰り返しが必要となります。
ヒアルロン酸
一般的に、鼻根部のシワに対する医療による改善には、ヒアルロン酸注入があります。
ヒアルロン酸注入は、皮膚の直下のボリュームを補うことで、溝やシワを物理的に埋める効果があります。
ヒアルロン酸は、時間とともに吸収されるため半年から2年くらいで再注入が必要になります。
しかし、以下の理由から、あまりお勧めしません。
メラフェード
表面のシミ・くすみ・毛穴の開きにはメラフェード(塗り薬)が有効です。
また、鼻根部の毛穴がつぶれてできた小ジワについても一定の効果が期待できます。
毛穴がつぶれてできた小ジワは、グロースファクターで治療してもある程度残る可能性が高いです。
こちらは皮膚が伸びて毛穴が圧縮されてつぶされることでできたもので、皮膚のたるみが根本にあるためです。
グロースファクターにより皮膚のハリが出て多少は改善することがありますが、グロースファクターにより皮膚が縮むわけではないので、限界があります。
メラフェードにより多少目立たなくさせることができますが、こちらも皮膚が伸びた状態を改善することはできないので、残ることをご了承ください。
よくあるご質問
鼻根部のシワが気になってますが、顔のどの箇所から治療を優先したらいいですか?
もし他の施術希望がおありの場合は、鼻根部の治療は後回しにされることをお勧めいたします。
理由としましては、鼻根部は力が強く、また、折れ癖になりやすいので、改善しにくい箇所だからです。
そのため、鼻根部の治療は、他に気にられている箇所がもしおありでしたら、後回しにされることをお勧めいたします。
グロースファクターはどこから治療すると若返った感じになりますか?>
グロースファクターでしこりになるリスクはありますか?
当院のグロースファクターでは、これまでの経験上、正しい方法で行えば明らかな塊にはならないことが分かっています。
当院にてグロースファクター施術後の方の皮膚を超音波で調べたところ、問題なかったという結果も出ています。
適切な方法で注射を行えば、ある程度のところで皮膚のハリが出るという目的を達成して、その後はいい状態を長期維持することが経験上分かっています。
【よくあるご質問】グロースファクターは、しこりや凹凸が出る恐れがあると聞きますが本当でしょうか?>
グロースファクターはどれくらい長持ちしますか?
一度良くなったら、その後は紫外線予防などに気をつけていただければ、経験上、きれいな状態を長年キープすることが可能です。
ただし、上述の通り、折れ癖などが残るという治療の限界があります。






