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ハイドロキノン|顔全体への上手な使い方の6つのポイント

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

ハイドロキノンは、シミやくすみなどに対して効果のあるメラニンの生成を抑える塗り薬です。

今回は、ハイドロキノンの顔全体への上手な使い方のポイントやハイドロキノンの効果をより高める使い方についてわかりやすくまとめます。

実は、いきなり顔全体に塗布してしまうと、副作用による皮膚の赤みや痛みが出た時に日常生活に影響が出る可能性もあります。

また、ハイドロキノンの市販薬や輸入品を個人で購入することもできますが、副作用が出る場合もあるので注意が必要です。
濃度についても適切な濃度(4~5%程度)がありますので、気を付けて下さい。

さらに、何かあった時のことを考えて、市販品よりも皮膚科などのクリニックでの処方によるものの方が安心です。

ぜひ参考にしてみて下さい。

ハイドロキノンを顔全体に使う時のポイント6

医師の診察を受ける(個人輸入のハイドロキノンクリームはあまりお勧めしない)

ハイドロキノンは、市販薬や輸入品を個人で購入することもできます。

しかし、シミのなかにはハイドロキノンが効かないタイプのものもありますし、輸入品の場合には日本人に合わないこともあります。

また、ハイドロキノンを使い始めた後に副作用が起きる可能性もあります。

ハイドロキノンを使う前には、医師の診察を受けた方が安心です。

用法用量を守る(副作用を避ける)

どのような薬を使う場合でも、用法用量を守ることは大切です。

早くシミを改善したい、早くきれいな白い肌になりたいという気持ちはわかりますが、ハイドロキノンを1日に何度も塗ったり、重ね塗りしないようにしましょう。

決められた量より多く塗ってしまうと、副作用が出る可能性が高くなります。

ハイドロキノンの副作用の詳細≫

保存方法に注意する

ハイドロキノンは酸素や熱で性質が変わりやすいといわれています。

最も良いハイドロキノンの保存方法は、密封した状態で冷蔵庫に入れておくことです。

また、使用期限を守り、もし使用期限内だったとしても色が変わっているものは使わないようにしましょう。

ハイドロキノンは性質が変わると有毒なベンゾキノンになるので、皮膚への刺激が出やすくなります。

使用前に試し塗りやパッチテストを行う(いきなり全体に塗らない)

ハイドロキノンを使った後に、皮膚の炎症症状やアレルギー症状などの副作用が出ることがあります。

最初から顔全体に塗ってしまうと、副作用で顔の赤みや痛みが出た場合に外出しづらくなるなど日常生活に影響が出ます。

ハイドロキノンを顔全体に使う前に、部分的に試し塗りしたり、目立たない部分でアレルギー反応が起きないかパッチテストを行うとよいです。

トレチノイン(またはレーザー治療)を併用する

ひとことでシミといっても、ハイドロキノンが効きやすいシミと効きづらいシミがあります。

具体的には、肝斑や炎症後色素沈着に対してはハイドロキノンが効きやすいですが、老人性色素斑や雀卵斑(そばかす)などに対してはハイドロキノン単独だと思ったような効果を期待できないことがあります。

しかし、ハイドロキノンだけでなく、トレチノインやレーザー治療を併用すると効果が出る場合があります。

ハイドロキノンを単独で使用すると、効果が出るまで3ヵ月以上はかかりますが、トレチノインやレーザー治療を併用することによって効果が出るまでの期間を短くできます。

紫外線を避ける(美白効果が損なわれるのを避ける)

紫外線は、シミやシワ、たるみの原因になります。

ハイドロキノンで治療中も、紫外線対策が重要です。

紫外線の多い時間帯の外出を避け、日傘や帽子を使うようにしましょう。

日焼け止めも忘れずに塗るようにしてください。

ハイドロキノンで治療しているのに日焼けをしてしまうと、思うような効果が出ないことがあります。

ハイドロキノンの効果を高めるお勧めの使い方

ハイドロキノンは単独で使っても美白効果がありますが、特に以下の2つの使い方によって、さらに高い効果を期待できます。

トレチノインと併用する(シミが早く改善する)

皮膚は、定期的に古くなった細胞が新しい細胞と入れ替わります。

これを皮膚のターンオーバーとよびますが、老化や紫外線などによって乱れることがあります。

皮膚のターンオーバーが乱れると、シミやくすみの原因になります。

トレチノインには、皮膚のターンオーバーを促してくれる作用があるので、ハイドロキノンと併用すると高い効果を期待できます。

トレチノインの効果について>> 

ケミカルピーリングと併用する

ケミカルピーリングとは、皮膚に専用の薬を塗ることで皮膚のターンオーバーを促す方法で、シミや小ジワ、毛穴のつまりなどに効果があるといわれています。

ケミカルピーリングをすると、皮膚の余分な角質を取り除くことができるので、皮膚がなめらかになります。

また、ケミカルピーリングの後にハイドロキノンを使うと、余分な角質が取り除かれた後なので浸透しやすくなると考えられています。

ケミカルピーリングは単独でも皮膚が白くきれいになりますが、ハイドロキノンと併用すると、より高い効果を期待できます。

まとめ

ハイドロキノンは、肌を白くきれいにすることのできる塗り薬ですが、顔全体に使う時には副作用に注意する必要があります。

また、ハイドロキノンが効きづらいタイプのシミもああります。
そのため、使い始める前に効果のあるシミかどうか見極めた方がよいです。

シミの中には、トレチノインやレーザー治療を併用した方がより高い効果を得られるものもあります。(シミ治療の詳細≫

ハイドロキノンを顔全体に使う前には、医師の診察を受けた方が安心です。

適切な使い方をにより、シミをしっかり減らせると考えます。