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トレチノイン製剤の使い方|美肌を目指す方への7つの注意点

トレチノインの使い方について
 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

トレチノインは、シミや小ジワ、ニキビ、毛穴などを改善する、皮膚のターンオーバー(代謝)を促進する塗り薬です。
トレチノイン自体は、ビタミンAの誘導体になります。

トレチノインは医学的にも効果を証明されており、医師の指導の下で正しく使用すれば美肌効果を実感できることが多いです。

トレチノインの効果を最大にするためには、症状に合った最適なトレチノイン製剤を使う必要があります。

今回は、トレチノイン製剤としてよく知られている東大式トレチノインの使用方法・注意点などについてわかりやすく解説いたします。

 

代表的なトレチノインの使い方について

トレチノイン製剤には、さまざまな種類があります。

トレチノイン単独のものやハイドロキノンを配合してあるものがあり、含まれているトレチノインの濃度もさまざまです。

ここでは、トレチノイン製剤としてよく知られている東大式トレチノインの使い方を紹介します。

東大式トレチノイン

東大式トレチノインはトレチノイン単独の塗り薬で、効果が強く出やすいといわれています。

効果の出方は、トレチノインの濃度によって変わります。

高濃度では、効果が出やすい分、副作用も出やすい傾向があります。
そのため、医師がトレチノインの副作用である皮膚の赤みの程度などを見ながら、最適な濃度を判断します。

東大式トレチノインの場合には、2週間に1回以上、診察を受けることが推奨されています。

つまり、東大式トレチノインは、頻繁に通院が可能で、短期間で治したい方に向いています。

もし通院が難しいようでしたら、メラフェードというトレチノイン・ハイドロキノン製品がお勧めです。

メラフェードは、医薬品としての効果がしっかりとあり、なおかつ副作用が起こりにくく、ご自身で調整が容易だからです。

メラフェードの詳細≫

メラフェードの症例写真≫ 

トレチノインとハイドロキノン製剤と併用する使い方について

ハイドロキノンは、メラニンを抑える効果があります。

ハイドキノンの詳細については、以下をご覧下さい。

ハイドロキノンの使い方≫

 シミやニキビ、色素沈着改善のためのトレチノイン製剤の使い方

トレチノイン製剤には、メラフェードのようにトレチノインとハイドロキノンをあらかじめ配合してあるものがあります。

一方、東大式のようなトレチノイン単剤のものとメラフェードが別々になっているものがあります。

ここでは、東大式のトレチノインの使い方を症状別に解説します。

日光によるシミや肝斑

 

トレチノインとハイドロキノンの塗り方

日光によるシミや肝斑に対しては、トレチノインとハイドロキノンを併用して治療します。

トレチノインは綿棒を使って、シミからはみ出さないように塗るのがポイントです。

ハイドロキノンは、少し広めに塗るようにします。
ただし、その時にトレチノインを広げないように気を付けます。

一般的に、治療を開始してから数日で皮膚の赤みやヒリヒリとした痛みが出たり、皮膚がポロポロとむけたりします。治療から1週間経過しても、このような反応がない場合には濃度を上げたり、塗る回数を増やします。

シミが消えたらトレチノインを中止しますが、ハイドロキノンは全体的に最低4週間は塗ります。

最後に、トレチノインとハイドロキノンを再開します。

後天性真皮メラノサイトーシス(遅発性太田母斑、ADM

後天性真皮メラノサイトーシスとは、両頬にできることの多い小さくて灰色~黒色をしたシミです。

シミの範囲は、皮膚の深い部分である真皮にまで及んでいます。

まず、トレチノインとハイドロキノンを併用し、皮膚の浅い部分にあるシミを除去します。

皮膚の赤みが落ち着いたところでレーザー照射を行うと効率よく治療できます。

トレチノイン治療を行っていると、レーザー治療による炎症後色素沈着が起こりづらくなります。

炎症後色素沈着

やけどや摩擦、ケガなどの後に炎症によって皮膚に色素沈着が起きることがあります。

炎症後色素沈着は、放置しても数か月から半年すれば改善することが多いですが、トレチノインとハイドロキノンを併用して治療すると、より早くきれいになります。

トレチノインによる炎症が起こらないように、弱めに使用することがポイントです。

具体的には、0.1%もトレチノインを112回使用します。

色素沈着が消えたら、トレチノインは中止し、ハイドロキノンのみを塗ります。

扁平母斑(カフェオレ斑)

扁平母斑に対しては、トレチノインの濃度を高めにして治療する必要があります。

顔であれば効果が出やすいですが、首から下は効きづらかったり、再発しやすいという特徴があります。

治療後の再発を防ぐために、扁平母斑が消えてもトレチノインを約23週間は続けて塗るようにしたり、トレチノインの治療後にハイドロキノンを塗ることがポイントです。

また、トレチノインの重ね塗りやケミカルピーリングも効果を高めることができます。

ニキビ

ニキビに対してトレチノインを使用する時には、濃度は低めにします。

具体的には、0.1%のトレチノインを12日に1回程度から開始し、徐々に濃度や塗る回数を増やします。

余分な角質を取り除くために、ケミカルピーリングを併用することもあります。

小ジワや皮膚のハリの低下

小ジワや皮膚のハリの低下に対してトレチノインを使用する時には、シミの治療とは違い、濃度を低めにします。

具体的には、0.1%のトレチノインを12日に1回程度、顔全体に塗ります。

反応を見ながら、トレチノインの濃度や塗る回数を増やします。

3か月治療した後に、1ヶ月以上の間隔を空けます。

 トレチノインクリームを使用する時の注意点7

トレチノインは、シミや小ジワ、ニキビなど多くの人が悩む皮膚の症状を改善する薬です。しかし、正しく使用しないと症状が改善しないばかりか、副作用で皮膚に悪影響を及ぼすこともあるので要注意です。

トレチノイン製剤を使用する時に、注意すべき点を7つ挙げてみます。

医師の診察を受ける

トレチノイン製剤はインターネットなどで個人輸入品を購入することもできますが、自己判断で使用すると副作用で皮膚のトラブルを起こすこともあるので注意が必要です。

また、輸入品の場合、日本人の皮膚には強すぎたり、成分がきちんとしていないこともあります。

トレチノイン製剤を使用する場合には、皮膚科などの医師の診療下で処方された方が安心です。

例えば、シミにもさまざまな種類があり、トレチノイン製剤が効きやすいものから、効かないものまであり、医師が診断した方がよいと考えられています。

また、医師が処方したトレチノイン製剤を使用していれば、副作用が出た時にもすぐに相談できます。

適切なトレチノイン製剤を選ぶ

トレチノイン製剤には、トレチノイン単独のものやハイドロキノンが配合されているものがあります。

また濃度もさまざまです。

濃度が薄いものより濃い方が効果は強く出ますが、副作用も強く出る可能性が高くなります。

自分の症状に合った適切なトレチノイン製剤を使用することが大切です。

また、たくさん使えば早く改善するわけではないので、用法容量を守るようにしましょう。

一方で、皮膚の赤みが出るからといって、濃度の薄いトレチノイン製剤を使用していてもなかなか効果が出ないことがあります。

ある程度の皮膚の赤みであれば、数週間もすれば改善するので経過を見るのも一つの方法です。

副作用と効果のバランスを見ながら最適な濃度で治療をするのがポイントですが、自己判断では難しいことが多いので医師の診察を受けると安心です。

副作用に注意する

トレチノインを使い始めた時に、トレチノインの刺激で赤みや乾燥、ニキビなどの反応が出ることがあり、「トレチノイン反応」とよばれています。

トレチノイン反応は、1週間から数週間で自然に落ち着くことが多いです。ある程度のトレチノイン反応であれば、皮膚が慣れるまで様子を見ても問題ありません。

一方で、トレチノインの副作用が強く出た場合には、炎症によって色素沈着の原因になってしまうこともあるので注意が必要です。

皮膚の赤みやヒリヒリする痛みが強い場合には、トレチノインの濃度を下げたり、使用を一時中止する必要があります。

また、ハイドロキノンが配合されているトレチノイン製剤の場合には、トレチノイン反応か、ハイドロキノンによる副作用かわからないこともあるので、気になる症状があれば早めに医師に相談した方が安心です。

休止期間を作る

継続して使っていると効果が弱くなることがあるので、23か月使用後に1ヶ月休むなど休止期間を作るとよいといわれています。

保管方法に気をつける

トレチノインは、冷暗所で保存すれば約1年間使用することが可能です。

ただし、光に当たると劣化しやすく、熱や空気、湿気にも弱いことがわかっています。

劣化したものは、効果を期待できなくなります。

保管する場所は、直射日光の当たらない所で、できれば冷蔵庫や引き出しにしましょう。

治療中は皮膚への刺激を避ける

トレチノイン製剤を使っている期間は、皮膚が敏感になります。

メイクをする、日焼け止めを塗る、洗顔する、クレンジングする、タオルで拭く時などに皮膚をこすらないように気を付けましょう。

少しこすっただけでも、炎症によって皮膚に色素沈着することがあります。

また、アルコールが含まれている化粧品は刺激によって皮膚に炎症を起こすことがあるので、トレチノイン製剤を使用中はアルコールフリーのものを選んだ方が安心です。

紫外線に気を付ける

トレチノイン製剤を使っている時には、紫外線による炎症が強く出ることがあります。

海水浴や登山、屋外でのスポーツなど予定があらかじめわかっている場合には、1週間程度塗らないようにするとよいです。

紫外線の影響をなるべく避けるために、日傘や帽子、日焼け止めなどを使用するようにしましょう。

 まとめ

トレチノイン製剤には、トレチノイン単独のものとハイドロキノンが配合されているものがあります。

トレチノインの効果を最大にするためには、症状に合った最適なトレチノイン製剤を使うことが大切です。

今回紹介したように、トレチノインはシミや小ジワ、ニキビなどに対して効果を期待できますが、使用する時には皮膚の反応を見ながら、濃度や塗る回数を決める必要があります。

自己判断で使用すると、効果が出ないことや副作用でかえって皮膚に悪影響が出ることがあります。

トレチノイン製剤を使う時には、医師の指導の下で治療をした方が安心です。

トレチノイン製剤をうまく使って、美肌を目指しましょう。

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