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糸によるほうれい線治療はまだしない方がよい3つの理由とは?

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

糸によるリフト治療(スレッドリフト)でほうれい線を改善したいとお考えですか?

ほうれい線とは、小鼻から口の端からあごまで伸びるシワのことを言います。
加齢とともに肌の弾力が低下することでシワが戻りにくくなってほうれい線と呼ばれるようになります。

このほうれい線はメイクしてもなかなか隠すことが難しいため、特に女性の方からのご相談が多いお悩みの一つです。

洗顔方法や保湿を含めたスキンケアにもよってもなかなか改善できないほうれい線。
優しくマッサージを行ったりしても効果が実感できないことが多いのではないでしょうか?

そこで、美容整形による治療ということになりますが、広く行われている糸リフトは、口周りのもたつきを改善するのにはよい治療法ですが、実はほうれい線を積極的に改善させるのにはあまり向いていません。

ここではその理由について詳しく解説いたします。

ぜひ参考にしてみて下さい。

糸によるほうれい線治療があまりお勧めできない理由は?

糸で頬を斜め上に持ち上げるのは、ほうれい線を改善させる効果が弱い

糸リフトは、たるんだ皮膚を物理的に持ち上げることで下流のシワを改善させます。

複数の線で持ち上げたり、面状に糸をクロスさせたりと、様々な糸の入れ方がありますが、根本的には「重力に逆らって持ち上げる」という点で原理は同じです。

さて、ほうれい線ができる原因は、頬の皮膚と脂肪が重力で下がるためです。

ほうれい線部分の皮膚のコラーゲンが減っていると、その重みに耐えられなくなり、折れ線ができます。

重力の方向は、垂直方向に働くので、糸で斜め上方向に持ち上げるのは多少ベクトルが分散されてしまいます。

かと言って、垂直に持ち上げるとしても、目の下付近はしっかりとした固定がしづらいので、しっかりとほうれい線を改善できません。

以下、糸によりリフトアップの各種方法です。

斜め上方向に持ち上げると、ほうれい線にかかる重力の向きと角度がずれてしまい、効率的にほうれい線を改善できません。

また、頬は凸の曲面になっているので、山を一つ越えて反対側を持ち上げるには多少無理がでてきます。

皮膚の下に溶ける糸を埋め込むことで皮下組織を活性化させて、コラーゲンやヒアルロン酸などの生成を促進する肌質改善効果も期待できますが、即効性がないことと、生成されるコラーゲンがまばらなので(特にグロースファクターによるコラーゲン増加と比較すると)、実際はあまり引き上げ効果は期待できません。

糸は異物なので、感染のリスクがある

皮膚には常在菌と呼ばれる菌が一定数います。
ごくまれに、糸を入れる際に、この菌が入り込んで感染(赤み・痛み・腫れなどの症状)を起こすことがあります。

抗生剤などの治療法がありますが、最悪、糸の摘出が必要になるリスクがあります。

 

糸によるリフト治療はあまり効果が長持ちしない

人間の皮膚は物ではないので、物理的に持ち上げ続けるのは不可能です。
必ず後戻りがあり、徐々にリフトアップ効果が薄れてきます。

効果の持続期間は、数か月から数年と幅がありますが、これには糸の本数や材質などが関係しています。

かと言って、多くの糸でぎゅうぎゅうに持ち上げると、引きつれや表面の凹凸などが起こる危険性があり、注意が必要です。

 


 

 

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