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そばかすを消したい!|そばかすの原因と5つの治療法

そばかす
 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

そばかすはシミの1つで、頬や鼻にできます。

そばかすは、顔の目立つ部分にできるので、気になっている人も多いのではないでしょうか。

体質によって、そばかすができやすい人もいますが、治療法によってはキレイな状態を維持できます。

一方で、間違った治療法によって肌を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。

今回は、そばかすの原因と治療法についてわかりやすく解説いたします。

そばかすとは

そばかすは、大きさが15㎜くらいの薄茶色のシミです。

そばかすができる場所は、両頬、下のまぶた、鼻が多いですが、顔全体に出ることもあります。

日光の当たりやすい腕や肩、手の甲などに出る場合もあります。

思春期に目立つようになり、中高年になると目立たなくなるのが他のシミと違う特徴です。

白人に多く、日本人では肌の色が白い人に出やすいといわれています。

遺伝する場合もあり、そばかすが出るかどうかは体質的な要因も大きいと考えられています。

そばかすと日光によるシミとの違い

日光によるシミは、いわゆる老人性色素斑のことです。

老人性色素斑は、子供の頃にはできることはないシミです。
それに対して、そばかすは子供の頃からできます。

そばかすは、大きさが15㎜くらいのシミで、分布が一様であるという特徴があります。

一方で、老人性色素斑は、シミの形が丸だけでなく、いろいろな形が混ざることが多いです。

老人性色素斑のシミは、厚みがあることもあります。

そばかすの原因

そばかすは、体質によってできやすい人がいることがわかっています。

また、紫外線で悪化するという特徴があります。

冬に紫外線を浴びる機会が少ないと、自然とそばかすが良くなる場合も多いです。

体質が関係しているため、そばかすができやすい人は、治療しても再発する傾向があります。

そばかすは完全に治癒することはないと考え、うまく付き合うように治療していくことをお勧めいたします。

そばかすの治療法

そばかすの治療法には、光治療、外用薬、内服薬、ケミカルピーリング、イオン導入などがあります。

それぞれの治療法の特徴や効果、副作用について説明します。

光治療(フォトフェイシャル、IPL

光治療は、メラニンに効果のある照射治療の一種で、そばかすに最も適した治療法といえます。

Qスイッチレーザー治療では、11個のシミにレーザーを当てますが、光治療では顔全体に照射します。

具体的なフォトフェイシャルの手順ですが、まずメイクを落とし、顔全体にジェルを塗ったら約1520分かけて照射します。

小さいかさぶたが1週間後くらいに浮き出る場合がありますが、そのまま放置しておけば自然にきれいになります。

費用は14万円程度で、月に1回くらいでそばかすが良くなるまで繰り返します。

目では見えなくても、そばかすがうすくできていることも多いので、光治療のように顔全体に当てた方がきれいになります。

また、光治療ではQスイッチレーザーのように治療後にテープを貼ったりすることもないので、日常生活に影響がないというメリットがあります。

そばかすは紫外線を浴びると再発することも多いですが、光治療は繰り返し行うことができます。

光治療は腫れや痛みなどもほとんどなく、繰り返し行うことによるデメリットもないといわれています。

使用する機種によって、小ジワや毛穴を目立たなくさせる作用を期待できるものもあります。

そばかすを早く治したい人には、光治療がおすすめです。

外用薬(トレチノインとハイドロキノン)

そばかすに対して、トレチノインハイドロキノンの軟膏を塗布する治療法もあります。

トレチノインには皮膚の代謝を高める作用があり、塗布することによって新しい皮膚に入れ替わるように働きかけます。

ハイドロキノンはシミの元になるメラニンを作らせないような作用があるため、美白剤として知られています。

そばかすに対しては、ハイドロキノン単独による治療を行う場合もありますが、トレチノインと併用した方がより高い効果を期待できます。

ただし、皮膚の弱い方の場合にはトレチノインやハイドロキノンを塗布した後に皮膚が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みを感じることがあるので注意が必要です。

トレチノインとハイドロキノンの軟膏を使い始めて皮膚や体調に異常を感じたら、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。

内服薬

内服薬による治療は、数か月単位と時間がかかります。

フォトフェイシャルのように積極的に治すというより、時間をかけて目立たなくする治療法といえます。

内服薬は医療機関の処方か、薬局や通信販売での購入によって入手できます。

そばかすに対して効果を期待できる内服薬には、ビタミンCやビタミンEL-システインなどがあります。

ビタミンC

ビタミンCは、イチゴやみかん、キウイなどのフルーツに多く含まれる抗酸化作用のある栄養素です。

ビタミンCは、抗酸化作用があり、皮膚や身体に悪影響を及ぼすフリーラジカルを除去できます。

また、皮膚のコラーゲン生成に不可欠な物質です。

ビタミンCの美白効果について>> 

ビタミンCには、皮膚の色素細胞がシミの原因となるメラニンを生成するのを抑える作用があります。

ビタミンE

ビタミンEには、皮膚の傷の修復を助ける作用があるといわれています。

また、抗炎症作用があるので、紫外線によるダメージから皮膚の細胞を守るはたらきを期待できます。

L-システイン

L-システインは、アミノ酸の一種で皮膚の形成に必要な成分です。

切り傷ややけどなどの治療を促進するはたらきがあると考えられています。

また、ビタミンCやビタミンEと同様に抗酸化作用があるので、皮膚を紫外線のダメージから守ります。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、皮膚に薬剤を塗り、余分な角質を除去する治療法です。

シミが角質にある場合には、ケミカルピーリングを行えば角質と一緒に除去できます。

ケミカルピーリングには劇的な効果はないものの、そばかすの改善だけでなく、皮膚がつるつるになるというような他の効果も期待できます。

また、費用も比較的安く、他の治療と併用すると相乗効果を期待できるというメリットがあります。

そばかすに対するケミカルピーリングの治療は、月に1回くらいの頻度で、数回行うことをお勧めいたします。

ただし、ケミカルピーリングを長期間続けると、皮膚のバリア機能が壊れ、乾燥や赤みが引き起こされることがあるので注意が必要です。

ビタミンC誘導体のイオン導入

イオン導入とは、弱い電流を利用して、薬剤を皮膚に浸透しやすくさせる治療法です。

どれくらい浸透しやすくなるかというと、通常の塗り薬の数十倍といわれています。

ケミカルピーリング後にイオン導入を行うと、浸透力が高まっているので、より高い効果を期待できます。

ビタミンCには、抗酸化作用やメラニン色素の生成抑制作用があるので、ビタミンCをイオン導入することによってそばかすのようなシミやくすみが改善すると考えられています。

そばかすの予防法

そばかすは、紫外線で悪化するので、肌を紫外線から守ることが予防法になります。

紫外線の強い日中の外出は避け、外出する場合には帽子やサングラス、日傘などで紫外線から肌を守るようにしましょう。

また、PA+++以上、SPF30前後の日焼け止めを塗るようにするとよいです。

屋内にいても、日中には紫外線が入ってくるので日焼け止めを塗ることをお勧めいたします。

まとめ

そばかすは、できやすい体質が関係しており、紫外線によって悪化する傾向があります。

完治することはなく、治療を行った後でも再発する場合があります。

しかし、紫外線を避けるように予防したり、こまめに治療することによってキレイな肌を維持できます。

ぞれぞれの治療法には効果や副作用の違いがあるので、自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。