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目の下の脱脂術後の出血(血の涙)・内出血の予防法と対処法

目の下の脱脂術後の出血・血の涙・内出血の予防法と対処法を知りたいですか?

実は、術後の出血や内出血は、脂肪の量はあまり関係ありません。

術後、力を入れないようにゆっくり過ごしていただくことが大事です。

 

ここでは、以下のような疑問にお答えいたします。

『経結膜脱脂をして5日経ちました。最初、腫れや内出血はなかったのですが、今日気づいたら、片目に赤い線状の内出血があり、下まぶたが青くなっていました。術後しばらくしてから起こることもあるのでしょうか?』

 

『左目だけ内出血が起こり、腫れています。どのように対処したらよいでしょうか?このままで跡が残らないか心配です。』

このページの内容

  • 目の下の脱脂後に血の涙が起こることは当院では稀で、出たとしてもごく一時的なもので、心配はいらない
  • 術後の内出血は30~40%の割合で起こるが、ほとんどが帰宅後に力を入れたりすることが原因
    内出血は必ずなくなる。(1週間~10日くらいで、期間には個人差あり。ひどく出た場合は数週間~数か月かかることもまれにある。ただし、どんなにひどくなっても結果には影響しない。)
  • 内出血が引くまでの間は、体が温めるようなことは避けることが重要(後から内出血が起こることもある)。

 

目の下の脱脂術後の出血(血の涙)について

術後の出血は、結膜の傷口や脂肪を取ったところから出ることがあります。

当院ではまれに術後に血の涙みたいなものが出たという方がいらっしゃいますが、ほとんどが数分で消えています。

結果にも影響しないので、特に心配はいりません。

もしあえて止血するとしたら、目を閉じて、ティッシュなどで下睫毛~目の下全体を軽く数分(~10分程度)押さえていただければ大丈夫です。

押さえる場合の圧力としては、涙をこらえるくらいの圧力か鼻血を軽く止血するくらいの軽い圧迫で大丈夫です。

血の涙は、出るとしたら、たいていは術後1週間以内です。
たいてい1週間後以降はこのようなことはなくなります(期間には個人差があります)。

なお、血の涙とは別に、「内出血(皮下出血)」は、気付かないうちに出ることがほとんどなので、内出血が出た瞬間に圧迫する機会はほとんどないと思います。
内出血は、出始めて10分以内くらいの比較的早めに押さえないと意味がないので、内出血が起こって20~30分以上経ってから押さえても意味がありません。

ただし、押さえられなかったとしても最終的には必ず引きます。

そもそも、目の下の治療後の過ごし方の注意点を厳守していただければ、内出血が出るようなことはほとんどないと思います。

また、短時間冷やすのは問題ありませんが、あまり冷やし過ぎると、逆に血流が良くなりすぎて後から出血・内出血が起こることもあるので、注意が必要です。

 

目の下の脱脂術後の内出血について

内出血が起こる割合と程度

当院のモニターの方の経結膜脱脂術後の方のアンケート結果(期間H26.1~H26.5)では、63.6%の方は術後の内出血が全くありませんでした。
この中には片目だけ内出血が出た方も含まれます。
それ以外の方は、内出血は出ていません。

また、内出血の程度を次のようにスコアを分けてみたところ、内出血のスコアの平均値は0.6でした。

  • 内出血なし:0
  • ごくわずかな内出血(黄色):1
  • 中程度内出血(赤、狭い範囲):2
  • 高度な内出血(赤、広い範囲):3

脱脂後の内出血が出た方の傾向

当院で脱脂+グロースファクターを受けられた方を年代別・男女別・進行度別で検証した結果、20代の方は40代の方よりも内出血・腫れが出にくいという傾向はあったものの、脂肪の量に出血の確率が比例するということはなく、どちらかと言うと、力を入れずに過ごせたかどうかが大きく左右すると考えます。

一般的に、血が出やすい方や止まりにくい方、例えば鼻血が時々出るような方やアザが腕や足にできやすい方は、内出血が出やすい傾向があります。

グロースファクターの注射による内出血

グロースファクターは針で注射するので、どうしても内出血が起こる可能性をゼロにはできません。
ただし、出た場合にはすぐに止血するので、通常は内出血は目立たないことが多いです。

仮に脱脂後に内出血が出たとしても、割と目立たず、メイクで隠せる程度のことも多いです。
中にはマスクやメガネで隠して問題なかったという方もいます。

ただし内出血の出方には個人差があり、隠しきれないこともあり得ます。

内出血と腫れ 目の下の脱脂後
目の下の脱脂+グロースファクター1週間後・・・グロースファクターの注射による皮下出血の跡があります。
こちらの方の詳細な経過>>


黄色い内出血について

こちらは血液の成分である血漿の色です。
転んですりむいた時などに出る水分と同じものです。

内出血は、最初赤~青色で始まり、やがて黄色くなって消えるパターンと最初から黄色い内出血のみのことがあります。

いずれの場合でも必ず時間とともに消えていきますのでご安心下さい。

白目のところに出る内出血について

脱脂後の内出血が白目のところに起きている

脱脂後の内出血が白目のところに起きている状態(結膜下出血)です。
こちらも必ず消えます。

こちらは、傷口から血がじわっとにじんで、透けて見えている状態です。

結膜下出血の伝わり方

 

なお、次の図のように徐々に広がることもあります。
そのため、「過ごし方の注意点」をお守りいただくことが重要です。

結膜下出血が広がった状態

ちなみに、「眼球に問題があるのでは?!」とビックリされる方が時々いらっしゃいますが、眼球には影響はありません。
ちなみに、結膜下出血は、血管がもろい方などで脱脂手術とは無関係に起こることもあります。

 

内出血が消えるまでの期間

内出血は、術後1週間~10日ほどで消えることがほとんどです。
また、最終的には必ず消えます。

ただし、消えるまでの期間には個人差があり、まれに血が出やすい方や止まりにくい方は、数週間から数か月と長引くことがあります。

しかし、症例写真をご覧いただければ、脱脂手術後の1週間後には、内出血は完全に消えている方が大多数なのがお分かりになると思います。

目の下の脱脂の治療経過>>

 

目の下の脱脂後の内出血の実際の例

例1

 
目の下の脱脂4日後の内出血の例・・・一部黄色くなっているのは、内出血が消えていく過程のものです。
これくらいの内出血であれば、メイクで隠せる程度であると考えます。
詳細な経過>>

例2

脱脂後1週間後に内出血が残っている方の例
目の下の脱脂1週間後の内出血の例・・・右目の下に内出血がわずかにあります。

脱脂後1週間後に内出血が残っている方の例の拡大画像
拡大画像です。
詳細な経過>>

例3

目の下の脱脂後1週間後の内出血
目の下の脱脂+頬のグロースファクター1週間後の内出血の例・・・赤+黄色い内出血があります。
詳細な経過>>

例4

脱脂後の内出血の例 術後1週間
目の下の脱脂1週間後の内出血の例・・・右目の下に内出血がわずかにあります。
内出血が割と下の方にある理由は、血液は鉄を含んでいて重いので、重力で下に下がるためです。
こちらの方のお写真の赤いところが目の下のふくらみの最下点になります。
詳細な経過>>

例5

目の下の内出血の例 脱脂後1週間
目の下の脱脂1週間後の内出血の例・・・ほとんど黄色くなっていますが、赤い内出血がわずかにあります。
詳細な経過>>

例6

目の下の脱脂後に内出血が出なかった方の例
こちらの方は、脱脂後5日目の時点で内出血が出ていない例です。
内出血が出なければ、腫れがわずかにある程度です。
詳細な経過>>

 

目の下の脱脂後に出血・内出血を防ぐための注意点

目の下の脱脂後にどの程度内出血が出るかは、翌日になってみないと分かりませんが、最初の24時間で力を入れないように過ごしていただくことでかなり防げます。

手術当日の注意事項

経結膜脱脂の手術後の最初の24時間は、特に力をいれないように過ごしていただくことをお勧めしております。
手術当日は、ゆっくり帰っていただき、ゆっくり過ごしていただくことが重要です。

ただしまれに術後数日経ったあとでも、力を一瞬入れてしまったり、ぶつけたりした場合に少量出血がある場合もあります。

そのため、車の運転は、視界が遮られる場合を考えて、念のために3日から1週間はお控えいただくことをお勧めいたします。

自転車は、力を入れない程度であれば、翌日から大丈夫です。

飛行機は、手術当日に乗られてもかまいません。

翌日以降の注意事項

  • できるだけ頭を高く保つように心がけて下さい。(日中は、極力横にならずに体を起こしておく。お顔が心臓より低くなるような姿勢では、お顔の血圧が上がります。)
  • 体を温めすぎないようにして下さい。(温泉・サウナなどは1週間は控えて下さい)
  • 特に最初の12時間はできるだけ力を入れないように気をつけて下さい。(力んだり、表情を強く出したりしないほうがよいです。)
  • 重い物を持たないようにして下さい。
  • 刺激物(特に辛いもの)、飲酒は術後1週間は控えて下さい。

内出血は後から出ることもある

術後1週間程度経てば、内出血は出なくなることが多いですが、術後1週間後くらいの時期にマッサージに行って内出血が起こった方がいました。
うつ伏せになると、お顔が低くなります。
また、体を圧迫されると、血液がお顔に絞り出されて移動します。
そのため、内出血が起こった可能性があります。

また、術後1週間後にお子様の手が当たって、その時初めて内出血が出たという方がいらっしゃいました。

内出血は後から出ることもありますので、注意して下さい。

目の下の治療後の過ごし方の詳細>>

 

目の下の脱脂後に出血・内出血が出てしまった場合の対応について

内出血が出てしまった場合は、基本的には対処しようがありません。
冷やしたり温めたりせずにそのまま様子を見て下さい。

内出血に関しては、びっくりされるかもしれませんが、必ず消えます。
血が止まりづらい方は、時間がかかることもありますが、気長に様子を見て下さい。

生活上の制限

内出血がある間は、術後1週間後以降であっても、極力お酒・運動・温泉・サウナなど体が温まるようなことは控えて下さい。

特に血が出やすい方は、1週間以降でも内出血が後から出ることもありますので、お気を付け下さい。

どんなに内出血がひどくなっても結果には影響しない

内出血は、最終的にはどんなにひどくなっても必ず自然に引きます。
結果には影響しません。
一時的な見た目だけの問題です。
万が一内出血が出てしまった場合でも、そのまま極力安静にして様子を見て下さい。

皮下で出血がたまるとふくらみになることがあります。
これを「しこりではないか?」と術後数日後くらいに勘違いされる方がいらっしゃいますが、そうではありません。
ただし、ごくまれに内出血によるふくらみが数週間(場合により数か月)と長引くことがあります。
そのようなケースですと、不安になられる方がいらっしゃいます。
その場合も目の下の治療後の過ごし方の注意点に留意して様子を見ていただければ、内出血は必ず消えますので、ご安心下さい。

どうしても内出血を避けるなら、注射のみによる目の下のクマ治療の方がお勧め

もし目の下の脱脂後の内出血がどうしてもご心配でしたら、グロースファクターの注射のみによる目の下のクマ治療もあるので、そちらを検討するという手もあります。
グロースファクターのみだと、手術に比べると腫れは圧倒的に少なく、内出血のリスクもゼロではありませんが、切らない分、起こりにくいです。

グロースファクターのみによる治療のダウンタイムの詳細>>

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